データを出品する

このページでは、JDEXでデータを出品する方法を解説しています。

出品の前に:JDEXで取引可能なデータの形式

JDEXは、以下の形式を持つデータの取引に対応しています。

ASC, COG, CSV, DEM, DIMAP, DOC, DOCX, DTED, GEOJSON, GEOTIFF, GML, GPX, GRIB, GZIP, JPEG2000, JSON, KML/KMZ, NETCDF, OSM, PDF, PPT, PPTX, SHP, SQL, TIFF, TXT, XLS, XLSX, XML, ZIP

出品の前に、データの形式をご確認ください。

1. データの提供形式を選ぶ

データの出品方法を順に解説します。まずは、データの提供形式を選ぶところからはじめましょう。

  1. ヘッダーの[公開]をクリックします。
  2. 画面右上の[データの出品を追加する]ボタンをクリックします。
  3. データをどの形式で出品するかを選択するポップアップ画面が表示されます。希望する提供形式のボタンをクリックしてください。
    • ファイルを1回で提供:データセットを個別に出品できます。
    • ファイルを定期的に提供:定期的にデータを提供できます。支払頻度は毎月から36ヶ月まで選べます。
    • Pull APIによる提供:API経由でデータを提供できます。Open API仕様に対応しています。
  4. 続いて表示されるポップアップの注意事項を読み、同意いただける方はチェックを入れて[続行する]をクリックしてください。

2. 出品データの概要を登録する

出品するデータの概要をフォームに記入しましょう。各項目の[?]アイコンにカーソルを合わせると、書き方のコツを見ることができます。

一般情報

出品データの名称(必須)

簡潔で、内容をイメージしやすいような名称を設定するのがおすすめです。

(例)「○○県△△市の不動産データ(2000〜2022年)」

説明

データの特徴を紹介しましょう。収集方法や分析方法、分類方法などを記入するとわかりやすいでしょう。

キーワード(必須)

データに関するキーワードが設定できます。ここで設定しておくと、当該キーワードの検索一覧で上位に表示されやすくなります。

カバー

検索結果やデータの出品ページで表示されるカバー画像を設定して、データを視覚的に表現しましょう。[追加する]をクリックして、ライブラリからお好みの画像を選択してください。

サービスの出品を図で示す

動画1本を含む最大8個のメディアを追加できます。

  • 動画:YouTubeのURLを登録できます。
  • 画像:最大4MBの図や写真を登録できます。拡張子は「.jpg」「.jpeg」「.png」「.gif」「.pdf」に対応しています。

業種

出品データがカバーしている業種を登録しておくと、出品データが検索結果に表示されやすくなり、幅広い購買層にリーチできます。

生成期間

出品データがカバーしている期間を登録します。データの取得開始日とデータの取得終了日をそれぞれ設定してください。

規制対象のデータ

出品データに匿名化された個人データが含まれるかどうかを選択します。(匿名化されていない個人データは、たとえ一部であってもJDEXに出品することはできません)

続いて、データの収集地域を入力します。地域名の一部を入力すると選択肢が表示されるので、適当なものを選択してください。ここで選択した収集地域に応じて、適用される法規制が判定されます。

(参考)国や地域ごとに、国境をまたぐデータの移転を規制するルールが定められています。
    総務省|平成29年版 情報通信白書|越境データに関する規制等の法制度の動向

必要事項を入力できたら、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。

3. 出品情報の公開範囲を確定する

出品情報をどの範囲に公開するかを選びます。

コミュニティに表示する

「JDEXプラットフォームで表示されるようにする」のトグルをオンにすると、ログイン中のJDEX会員に出品情報が表示されます。

オンラインで表示する

「ログインしていない閲覧者にプレビューを表示する」のトグルをオンにすると、JDEX非会員の方やログインしていない会員に出品情報を表示できます。

連絡先やパートナーをターゲティングする

特定の人や組織に向けて出品情報を公開することも可能です。

※注意:特定の人や組織に限定して出品情報を公開したい場合は、「JDEXプラットフォームで表示されるようにする」と「ログインしていない閲覧者にプレビューを表示する」のトグルをオフにしてください。

特定の人に向けて出品情報を公開したい場合

  1. 「メールで招待する」のトグルをオンにします。
  2. メールアドレス(※)を入力し、[連絡先を追加する]をクリックします。
  3. 出品時、ここで登録したメールアドレス宛に案内メールが送信されます。

※ JDEX非会員のメールアドレスも設定できます。

特定の組織に向けて出品情報を公開したい場合

  1. 「組織を招待する」のトグルをオンにします。
  2. 組織名の一部を入力すると候補が表示されます。選択肢から組織を選び、[組織を追加する]をクリックします。
  3. 出品時、ここで登録した組織のメンバー全員に案内メールが送信されます。

複数の組織から成るグループを対象に出品情報を公開したい場合

  1. 「グループを招待する」トグルをオンにします。
  2. グループ名の一部を入力すると候補が表示されます。選択肢からグループを選び、[グループを追加する]をクリックします。
  3. 出品時、ここで登録した組織のメンバー全員に案内メールが送信されます。

※ 新規グループの作成は、JDEX運営チームにご依頼ください。

出品情報の公開範囲を設定できたら、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。

4. 出品データを登録する

ここからの操作は、データの提供形式によって異なります。

ファイルを一回で提供する場合

ファイルをインポートする

出品するデータファイルをJDEXに登録します。クラウドストレージからデータをインポートする方法と、デバイスからファイルをアップロードする方法があります。

  • クラウドストレージからデータをインポートする方法
    1. [クラウドコネクタからデータを追加]をクリックします。
    2. ご利用のストレージを選択して[続行する]をクリックします。
    3. 接続に必要な情報を入力して[接続する]をクリックします。
    4. 提供したいファイルを選択し、インポートします。
  • デバイスからファイルをアップロードする方法
    1. [お使いのデバイスから追加する]の欄にファイルをドラッグ&ドロップするか、クリックしてファイルを選択してアップロードします。

ファイルを定期的に提供する場合

配布方法を選ぶ

まずは、サブスクリプション登録者へのファイルの配布方法を選びます。

  • 新規登録者にファイルを直接提供しますか?
    • [はい]:サブスクリプションの新規登録者は、次の配布を待つことなく、過去の配布データを取得できます。新規登録者に対して提供する過去のデータのファイル数を選択してください。
    • [いいえ]:サブスクリプションの新規登録者は過去の配布データを取得できず、次の配布を待つ必要があります。
  • 個別のファイルの取得を提案しますか?
    • [すべての履歴]:サブスクリプションの登録者は、定期配布されるファイルに加えて、それ以前に配布されたすべてのファイルを個別に取得できます。
    • [一部のファイル]:サブスクリプションの登録者は、定期配布されるファイルに加えて、それ以前に配布されたファイルの一部を個別に取得できます。取得を許可する過去のデータのファイル数を選択してください。
    • [提案しない]:サブスクリプションの登録者は、定期配布されるファイルのみ取得でき、それ以前に配布されたファイルを取得できません。

ファイルをインポートする

出品するデータファイルをJDEXに登録します。クラウドストレージからデータをインポートする方法と、デバイスからファイルをアップロードする方法があります。

  • クラウドストレージからデータをインポートする方法
    1. [クラウドコネクタからデータを追加]をクリックします。
    2. ご利用のストレージを選択して[続行する]をクリックします。
    3. 接続に必要な情報を入力して[接続する]をクリックします。
    4. 提供したいファイルを選択し、インポートします。
  • デバイスからファイルをアップロードする方法
    1. [お使いのデバイスから追加する]の欄にファイルをドラッグ&ドロップするか、クリックしてファイルを選択してアップロードします。

APIを提供する場合

APIの技術要件を設定する

APIの登録方法には、OpenAPIファイルを使う方法とURLを手動で記述する方法があります。

  • OpenAPIファイルを使って入力する方法
    • OAS 3.0にしたがって作成したOpenAPIファイルをインポートします。
    • デバイスからファイルをアップロードするか、URLからリモートファイルをインポートしてください。
    • 各エンドポイントの[編集する]ボタンをクリックします。
    • 「HTTP応答コード」「認証」「パラメータ」「コントロールAPI」の設定を確認します。
    • 最後に「構成の検証」を開き、[確定してテストする]をクリックして検証を実施してください。
  • URLを手動で記述する方法
    • 最初に提供するAPIのURLと関連情報を記述します。名前、URL、HTTPリクエスト方法、応答形式、OperationIDを入力して[確認する]をクリックしましょう。
    • 次に「HTTP応答コード」を設定します(少なくともサクセスコードは必須です)。加えて、任意で「認証」「パラメータ」「コントロールAPI」を設定します。
    • 最後に「構成の検証」を開き、[設定を適用する]をクリックして検証を実施します。

技術関連の連絡先を設定する

APIの情報を入力できたら、技術関連の連絡先を設定しましょう。アクセスやデータの納品に関して問題が生じた場合に問い合わせを受け付ける方の氏名とメールアドレスを入力してください。

データを登録できたら、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。

5. メタデータを登録する

メタデータを任意で登録できます。メタデータは「データについてのデータ」で、データを探しやすくするために付けるタグのようなものです。

ファイルを提供する場合

以下のメタデータを登録できます。

  • データの種類:データが属するカテゴリを3種類まで選択できます。
  • ファイルについての情報:個別のファイルについて、さらに詳細な説明を記載できます。データの拡張子が「.csv」または「.xlsx」である場合は、カラムについての説明も記載できます。

APIを提供する場合

以下のメタデータを登録できます。

  • エンドポイントについての情報:それぞれのエンドポイントについて説明を記述できます。
  • 文書:APIの仕様をまとめたドキュメントをデータ取得者向けに公開できます。

メタデータを登録できたら、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。

6. サンプルデータまたはデータの抜粋を登録する

JDEXの出品ページには、出品データから自動生成された「サンプルデータ」または「データの抜粋」が掲載されます。サンプルや抜粋を掲載することで、データの内容や特徴についてのより明確なイメージを提供できます。なおサンプルデータについては、下記の手順で公開したくない部分を隠すことも可能です。

ファイルを提供する場合

  1. [サンプルを見る]をクリックすると、サンプルのプレビューが表示されます。
  2. [列を非表示にする]をクリックすると、サンプルとして公開したくないカラムを隠すことが可能です。隠したいカラムがある場合は、[非表示にする]にチェックを入れて[保存する]をクリックしてください。

※データの形式によって、サンプルデータが自動生成されない場合もあります。

APIを提供する場合

  1. [データの抜粋にアクセス]をクリックすると、抜粋のプレビューが表示されます。
  2. それぞれのエンドポイントについてプレビューを確認し、出品ページで表示するかどうかを選びます。表示したくない場合は「データの出品シートで表示しない」にチェックを入れてください。

サンプルデータやデータの抜粋についての設定が完了したら、画面右下の[次へ]ボタンをクリックします。

7. ライセンスと価格を設定する

ライセンスの種類を選ぶ

ライセンスは、データの使用条件を定義するものです。表示されている3種類から選択できます。

  • オープンデータライセンス
    • 無料で取得できるオープンデータとしてデータを公開します。
    • オープンデータライセンスの種類は、クリエイティブ・コモンズライセンス(CCライセンス)、オープンデータベースライセンス(ODbL)、Etalab オープンライセンス2.0 (etalab-2.0)から選択できます。
  • 既存ライセンス
    • 既存のライセンス書類をアップロードして使用します。会社で独自に作成した契約書や、既存の取引で利用している契約書などを利用することで、JDEXでも契約条件を変えることなく取引できます。
    • 注意:既存ライセンスを利用する場合は、出品情報の公開範囲を特定の人や組織に限定するのがおすすめです。公開範囲の設定方法は「3. 出品情報の公開範囲を確定する」をご覧ください。
    • アップロードできるライセンス書類はPDFファイルのみです。
  • 条件設定可能ライセンス
    • 画面上でいくつかの項目を選択するだけで、お客様の現状とニーズに即した契約書を生成できます。
    • 作成したライセンス書類は、PDF形式でダウンロード可能です。

ライセンスの詳細を設定する

  1. ライセンスに名前を付けます。ライセンスの対象者や条件がひと目でわかる名前がおすすめです。
  2. 既存ライセンスの場合、契約書をアップロードします。条件設定可能ライセンスの場合、必要に応じて条件をアレンジします。

価格を設定する

  1. データを販売するときに利用する通貨を、USドルまたは円から選択します。
  2. 出品するデータの合計価格を税抜で入力します。
  3. 割引価格を設定する場合は[割引価格を設定する]をクリックして入力します。
  4. 複数のファイルを提供する場合、「ファイルごとの最終価格」でファイル1つあたりの価格を設定し、個別に販売することができます。ファイルごとの価格にも、割引の設定が可能です。
  5. 「その他の費用」では、オプションメニューを登録できます。例えば、データ取引後の活用コンサルティング費用の設定などに活用できます。
※ 複数のライセンスや価格を設定する場合は、[ライセンスを追加]ボタンから新しいライセンスを追加してください。ただしオープンライセンスを設定した場合は、ほかのライセンスを追加できません。

支払い方法を選ぶ

データ代金と販売手数料の決済方法を選択します。

  • オンライン決済
    • オンライン決済サービス「Stripe」を利用した決済です。データ代金のやりとりや販売手数料の支払いがオンラインで完結します。
    • 利用にはStripeアカウントの登録が必要です。アカウントをお持ちでない場合は、[Stripeアカウントを設定する]から登録してください。
    • (参考)Stripe公式サイトStripe公式サイト
  • 請求書払い
    • 取引成立後、請求書のやりとりを介して決済をおこないます。
    • データ代金の請求書は、JDEX内でデータ取得者に送付できます。
    • 販売手数料の請求書は、運営チームよりメールでお送りします。
※ 決済方法については、「請求先・決済方法を管理する」で詳しくご紹介しています。

必要に応じて画面右上の[データの出品のプレビュー]をクリックして出品ページのプレビューを表示し、内容に問題がないか確認しましょう。

8. 出品する

  1. 画面右下の[終了する]、または左サイドバーの[データの出品を公開する]を選択します。
  2. ポップアップ上で、データの配布方法を選択します。
    • 認証配布:出品ページで購入リクエストを受け付けた上で、承認した購入希望者のみにデータを販売します。
    • 即時配布:リクエストとその承認のプロセスなしに、いつでも自由に購入できるようにします。
  3. 注意書きを読んでチェックボックスにチェックを入れ、[公開する]をクリックすると、データの出品が完了し、出品ページが公開されます。

出品したデータの管理

出品したデータを編集する

  1. ヘッダーの[公開]をクリックします。
  2. 非公開にしたいデータを選び[編集する]をクリックします。
  3. 各項目を編集します。
    ※ 「認証配布」「即時配布」を切り替えるには、いったんデータを非公開にしたあと、再度公開する際に希望する配布方法を選んでください。

出品したデータを非公開にする

  1. ヘッダーの[公開]をクリックします。
  2. 非公開にしたいデータを選び[編集する]をクリックします。
  3. 左サイドバーのプルダウンメニューの[公開済み]を[非公開]に切り替えると、出品情報が非公開になります。

出品したデータを削除する

  1. ヘッダーの[公開]をクリックします。
  2. 削除したいデータを選び[編集する]をクリックします。
  3. 左サイドバーのプルダウンメニューの[公開済み]を[非公開]に切り替えて、出品情報を非公開にします。
  4. 左サイドバー最上部の[←リストに戻る]をクリックします。
  5. 削除したいデータを選び[その他のアクション]をクリックし、表示されたメニューから[データの出品を削除する]を選びます。

(参考)データ購入リクエストが届いたときの対応

「購入リクエストに対応する」をご覧ください。

(参考)データが購入されたときの対応

「データ代金の受け取り方・販売手数料の支払い方」をご覧ください。

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